長門銭広永様は難しい銭

もう当たり前だが、自民党は国民を幸せなど全く気にしていない。

雨戸の節穴は針穴写真機

そんな寝床の西側の窓は、戦争の痕で、黄ばんだ更紙が細くひし形に貼ってあったのを昭和40年前半に、やっと私が雑巾でごしごしこすってはがしたのだなあ。ある初夏の日曜の朝、昨夜の雨が上がり、かあっと照り付ける庭の木々が逆様になって、青板のすりガラスに写っていた。雨戸の節穴が、針穴写真機のようなレンズになっていたのだなあ。どこかに古い青いすりガラスはないかなあ。

安房(あわ)直子さんの書いた「キツネの窓」というお話に、桔梗の花の青い汁で両指を染めて、四角を作ってのぞくと、昔の思い出が見えるという話があるのですが、青ガラスのスクリーンに節穴の光を通したら、何かが見えそうな気がするのですね。

旧い廃屋のある山道をおんぼろプリウスで登ってみようか。それとも廃業したガラス店のデッドストックをあてにしてみるか。そういう趣のある所を治安がどうのこうのと言って片づけてはいけないよ。