NHKの「こころ旅」で、火野正平さんが、広島県の呉市の高台から説明をしていた時、「瀬が速いので」と言ったので、思い出した。
秋の田の仮庵の庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ
瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ
風をいたみ岩うつ波のおのれのみ砕けてものを思ふころかな
この3首に共通することが分かりますか?
それは、「み」です。
秋の田の仮庵の庵の苫をあら「み」わが衣手は露にぬれつつ
瀬を早「み」岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ
風をいた「み」岩うつ波のおのれのみ砕けてものを思ふころかな
「み」は、順接の接続助詞なので、「~ので」です。
百人一首の中にみられる「み」はこの3つのようです。
苫の目が粗いので、
瀬の流れが速いので、
風が激しいので、
というわけです。三つの「み」は、有名なのかなあ。