長門銭広永様は難しい銭

もう当たり前だが、自民党は国民を幸せなど全く気にしていない。

伝統的楷書

漢字は、遣隋使か誰かは分かりませんが、中国から持ち帰った文化の一つで、それは今から1300年ほど前なのでしょう。当時、輸入した漢字の楷書を伝統的楷書と言います。書家が、忠実に伝え守っている楷書です。

一番多く目にしやすいのが、神社の名前の神宮の「宮」の字です。他には、例えば、人名では、高いの「高」。梯子の高と言うように、口ではなく、目のようになっている「高」です。本来「高」は、高い建物の象形文字です。ですから、字は連続してつながっているべきですね。

この伝統的楷書は、清朝康熙帝の編纂した康煕字典によって歪められます。同様に日本の伝統的楷書も、康煕字典を範として編まれた漢和辞典によって、歪められます。

甲骨文字の発見、解釈は1899、1903年であり、それ以前の金石文字の研究によって分類解釈されていた文字の解釈が、甲骨文字の発見、解釈によって、新たに改訂されるべきですが、学閥が関係しているせいか、より合理性のある解釈が広まることにはなっていないようです。

久々の「来宮神社」の「宮」は、ウ冠に口口ですね。この口は、屋根の下の部屋が前後に並んでいる姿であり、呂ではなかった。(正しく直しました)

詳しくは、白川静先生の著作をお読みください。『常用字解』(旧版なら安く買えます)も、読んで楽しい字典です。

文部省の教科書調査官の江守賢治先生も、文部省を退いてから、漢字の歪みを指摘しているように、大きな組織が一度決めたことを改めることの難しさを感じます。著書の中では、コピーなどの機器の発達に伴って出版の意思が固まったというような表現をしています。『解説 字体辞典』(古書価格は高い)に詳しい。