長門銭広永様は難しい銭

もう当たり前だが、自民党は国民を幸せなど全く気にしていない。

私は、この銭は、平成古寛永銭譜の1987番の旧井乃宮銭縮寛安南様ではないかと思っている。

私の趣味の一つに、古寛永通寶(宝)の収集がある。

先日、これはというのがあったので、拾ってみた。

 


f:id:momokkou:20191026201841j:plain

f:id:momokkou:20191026201901j:plain


いきなり大きな古銭が貼りついて、なんだこりゃでしょうが、

あまり詳しくない方が、ほどほどの値段で売っているものを掘り出すのが楽しいのだ。

上記の古寛永通寶(宝)は、「古寛永 異種 御蔵銭?」と表示され、5枚で1000円だったのだ。まあ、100円200円で1枚だけ買えれば、それに越したことはないが、仕方ないのだ。そんなにお目にかかれないのだから。銭自体も立派じゃないからね。

私は、この銭は、平成古寛永銭譜の1987番の旧井乃宮銭縮寛安南様ではないかと思っている。

註)平成古寛永銭譜は、平成19年発行で、2172種の古寛永通宝が掲載されている。やや基本から外れるという見方もあるそうですが、私にはわかりません。7000円もする本ですが、まあ、それは趣味のことですからね。基本は、「改訂版古寛永泉志」という書籍ですが、絶版で入手は難しいのですね。この本では706種の分類です。再分類できる目を持つ人であれば、古寛永の中の岡山銭と呼ばれているものを315種に分けているのですよ。世の中の岡山銭を何万枚も集めて分類したのでしょう。泉志では89種に分けているものを315種に分けるのですから、降参です。(笑)

所で、お値段ですが、位が七ですから、買うとしたら2000円~3000円ぐらいかな。でもご覧の通りの地味な銭なので、そんな値段ではないですね。10万円でヤフオクに出品してみましょうか?売る気はないよ。でも意見ちょうだいってね。23.4~5mm、2.7g。

こんな銅貨に何万円も出す人がいるので、最近は、偽物が出回っていて、怪しい銭があるという。興味のある方は、「古寛永の穴」というサイトに行くと、古寛永の分類が分かりやすく載っていますよ。

 

kosenmaru.sub.jp

記述が見つかりました。

以下のような説明が記されていました。

無断コピペです。

27.外国模鋳銭の類 江戸時代後期~幕末頃 中国南部~越南国 鋳造推定

日本で鋳造された寛永通寶が、海外に渡り私鋳されて流通した例があります。安南寛永とか中国私鋳寛永とか呼ばれるもので、清朝末期頃に中国の南部から今のベトナム近辺で私鋳されていたものと推定されています。ほとんどが新寛永銭をもとに鋳造しているのですが中には古寛永をもとに笵を起こしたものもあります。面白いのはその書体で、通用銭から直接鋳写しているものから、鋳写しを重ねて書体の乱れてしまったもの、書体を真似て新規母銭を作ったもの、全く独自の個性を主張しているものなどまちまちです。材質重量も変化が多く、いわゆる豆銭と言われるほど小さくて薄い黄銅質のものから鉛質、紅銅質のものまでとバラエティーに富んでいますが、圧倒的に黄銅質のものの存在が多いようです。
基本的には私鋳ですので何でもあり・・・なのですが、日本国内では考えられないようなルール無視の銭容がとても楽しく、集めていて飽きのこない種類です。書体は寛保期高津銭を基にしているものが最も多く、寛文期亀戸銭、元文期藤沢・吉田島銭、四ツ寶銭などの摸鋳がそれに続きます。
存在が少ない割りに現在の評価はやや低めで、一部のものを除き500円から3000円程度で市場に存在しています。

 郭抜寛永手(かくぬけかんえいで)だと思います。

                          【評価 7】
代表銭は古寛永の縮寛がモデルであると考えられている。砂蝋質銭で通頭から鋳筋が走るところが永利手とのつながりを感じさせる。存在はやや多い方だが案外知られていない存在である。(私も最近まで知らなかった。)亀寶至道手と関連もあるかもしれない。(郭内の仕上げを見て下さい。)

 

f:id:momokkou:20191124144413p:plain

f:id:momokkou:20191026201841j:plain

f:id:momokkou:20191026201901j:plain