水戸銭広永離用通。格安の1500円。通の字の作りの用の下の端がしんにょうと離れている通の字を離用通(りようつう)という。光の当たり具合では、ほとんど「田」用通にも見えてしまう。田用通では田舎臭いので、幻用通とか、幽用通なんて命名もいいぐらい。
さて、裏を背(せ)と言います。背の郭(四角の穿(せん:あなのこと)の周りの縁を言う)の左下に窪みがあります。最近出品された2枚も同じだ。
次は、水戸銭背星文遒勁背星半刮去(みとせんはいせいもんしゅうけいはいせいはんかっきょ)です。遒勁とは勢いがあることを言います。永字、通字の切れの良さは、抜群です。
趣味でない人には、なんのこっちゃ、でしょうねえ。
大きい銭で、25.0mmあります。立派ですよ。
さて下の写真の星が半分というかそれ以上ですが、削り取られているのです。
これを、背星半刮去といいます。
彫が浅い、薄背(うすせ)です。これは3千円。