長門銭広永様は難しい銭

もう当たり前だが、自民党は国民を幸せなど全く気にしていない。

「治りませんように」

北海道の浦河に「べてるの家」という一画がある。

ただ治そうとする生き方をやめ、病気のなかで、それとともに生きることを受け入れるとき、病気は重い荷物から宝へと姿を変える。

と、帯に書かれている。
みすず書房の真面目な本である。
アマゾンで半値の1000円程で買える。
他にも数冊関連した本が出ている。

今日のクローズアップ現代は、詩人の吉野洋さんの紹介。
「奈々子に」という詩が教科書に載っていたなあ。

奈々子に
赤い林檎の頬をして 眠っている
奈々子。
お前のお母さんの頬の赤さは そっくり
奈々子の頬にいってしまって
ひところのお母さんの つややかな頬は少し青ざめた
お父さんにも ちょっと 酸っぱい思いがふえた。
唐突だが
奈々子
お父さんは
お前に 多くを期待しないだろう。
ひとが ほかからの期待に応えようとして どんなに
自分を駄目にしてしまうか お父さんは
はっきり 知ってしまったから。
お父さんが お前にあげたいものは
健康と 自分を愛する心だ。
ひとが ひとでなくなるのは
自分を愛することをやめるときだ。
自分を愛することをやめるとき
ひとは 他人を愛することをやめ
世界を見失ってしまう。
自分があるとき
他人があり 世界がある。
お父さんにも
お母さんにも
酸っぱい苦労がふえた。
苦労は 今は お前にあげられない。
お前にあげたいものは
香りのよい健康と
かちとるにむずかしく
はぐくむにむずかしい
自分を愛する心だ。