長門銭広永様は難しい銭

もう当たり前だが、自民党は国民を幸せなど全く気にしていない。

おじいさんは横断幕が忘れられないのである。

国道1号と並行する旧東海道は朝の交通が盛んだ。しかし、信号機を設置するほどでないキの字型小さな交差点は、旧東海道を右折したい車で毎朝渋滞する。おじいさんは、旧東海道を左折するコースなので、しばし止まって、右折車を曲がらせる。優先順位の論理だと、いつまでたっても右折車は曲がれない。その場で何秒待っているのかを思えば、左折車も少し待てるだろう。後続車は怒るかもしれないが、クレームを言いたくても降車できないからね。(笑) よく見かける交差点内での停車は、視界が悪くなって、横断者に危険なのでしない。横断歩道があるから、歩行者、自転車がいれば、しっかり停車する。大義名分があって停車が愉快である。その間に右折車が片付く時もある。

渋滞を何とかしようと、近くに住んでいるおじいさんがよせばいいのに、交差点内に立って、交通整理をしだした。ある日、車に接触したのか、うるさがられて怖い目にあったのか、姿が見えなくなった。通報されて交通課から指導を受けたのだろうか。気持ちが分からないでもないが、狭い道路の障害物になって迷惑なのが分からない所が困ったおじいさんである。危ないからやめてほしいなあと思っていた矢先に居なくなった。

さて、何が書きたいのかというと、

①見通しの悪い場所は徐行するのだ。脇から自分の家族や子供や老いた親が出てくるかもしれないと思えばできることだな。

②おじいさんやおばあさんが横断している時は、(以前ラジオで言ってたけれど、車幅の1.7mを進むのに4秒あれば大抵終わるから、)4秒待つ。4秒ぐらい待てるだろう。信号待ちの30秒、1分、2分は待てるのだから。

30年前、北陸地方の道路の歩道橋に「積徳運転」の横断幕を見て、ひどく合点したことがある。おじいさんはこれが忘れられないのである。

睡眠時間を削って、1分2分の通勤をしている方には、迷惑なおじいさんの話である。